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毎年七月五日は、組寺(臨済宗建長寺派七ヶ寺・円覚寺派四ヶ寺)の和尚さまによって法要が営まれます。 本堂に施餓鬼棚がしつらえられ、東西南北の四方幡(四天王)を立て、七如来の幡を掲げ「三界萬霊等」と書かれた位牌が安置されます。 位牌の前に飯と乾物、生菜を供え、洗米と浄水によって水向け供養が行われます。 施餓鬼会の始まりは、お釈迦さまの弟子の阿難尊者が静かに修行していると餓鬼が現れて、 「お前の命はあと三日しかない。必ずや死ぬであろう。お前は死んだらわしのような餓鬼に生まれかわる」と言いました。 そこで阿難尊者は、お釈迦さまに教えを乞い、救いを求めました。 その教えの通りにお経をあげ、お供え物をしたのが施餓鬼会です。 その結果、阿難尊者は救われてお釈迦さまの弟子の中でも最も長生きをされました。 このように、施餓鬼会は餓鬼に対して飲食を布施し、飢餓の苦しみから救う法会です。 同時に、自分自身に与えられた生命に感謝しさらに長生きを願うという意味もあります。 一般には、先祖供養として理解されていますが、先祖はもとより、無縁の仏さま、すべての生きとし生けるものへの供養でもあります。 この施餓鬼会の時の供養は、普段の供養より、はるかに効果がある、とされています。 お寺にとって、施餓鬼会は最も大事な行事のひとつとされています。また、それだけ功徳も大きい行事なのです。 |