−「花まつり・筆供養」− 東福寺住職 田部井 祖行 【花まつり】は、仏教の開祖でありますお釈迦様の誕生をたたえて営まれる法事です。 当山では、色とりどりの花で飾られた“花御堂”が設けられ、その中に「誕生仏」が安置されます。そして、鉢に満たされた甘茶を「誕生仏」に注ぎます。 この『鉢』について、ある仏具店の番頭さんが、「この鉢は、時代物で見たこともない美しい形だから大切にしてください。」と言われました。 当山の財産として「誕生仏」が、本山・建長寺『什物帳』明和五年(一七六九年)に記載されています。記載された「誕生仏」と同一か確認できませんが、見るに値する『鉢』です。 また、【花まつり】には、誕生仏に甘茶を注ぎますが、これはお釈迦様が生まれたとき、天から※1甘露の雨が降り注いだとの伝説からです。 そして、別に用意された甘茶が参加者の皆様にふるまわれます。今は名実とも甘露な、美味しい甘茶ができました、ご賞味ください。 【筆供養】も合わせて行います。多くの皆様のご参加をお待ちいたします。 命尽きた筆(鉛筆も含む)をお持ちいただかなくても、事前にお焚上げをお願いされた筆がありますので、物(者)を大切にする心、者(物)にお世話になった感謝の心を養うことができると思います。 ※1甘露=仏教では、苦悩を癒し、長寿を得る甘い霊液 |
